7-03: 日本人の英語エラー (2)
Common English Errors by Japanese L1 Learners
日本人英語学習者エラー5
(誤)
I slept at eleven last night.
(正)
I went to bed at eleven last night.
sleepは「睡眠状態に入る」という意味で「就寝する」ことではない。英語ではgo to bed、または使用頻度が下がるが go to sleepを使う。sleepは、I slept 10 hours last night./ I can‘t sleep well at night.のような睡眠習慣を表すときによく使われる。問題は、床に付いてから寝付きが悪い人や1時間ぐらい読書やメールをする習慣がある人の寝方を表したい場合である。決まった言い方はないが、I went to bed around 11 p.m. but I couldn’t
fall asleep for a while.の例文を参考にすればより正確な記述ができるはずである。
また、bedは無冠詞であることに注意が必要である。これは「本来の機能を求めた行為を指す場合は無冠詞」になるという規則があるためだ。go to school / go to churchも同じ理由で無冠詞。 それぞれ、「通学する」「礼拝に行く」の意味である。もし学校の教職員や教会のスタッフが昼休みにピザの出前を頼んで、ピザ屋が学校や教会に出前に行く場合は、定冠詞または不定冠詞が付く。
例)A pizza man went to a(the) school this morning.
同様に、就寝するのではなく、ベッドのシーツを換えにベッドに行く場合は冠詞が付く。この場合、ベッドを家具として捉えているのである。
例)My mother went to the bed to change cloths.
日常生活で非常に使用頻度が高いフレーズなのでしっかりと上記の説明を理解して正しい使い方をしてください。
日本人英語学習者エラー6
誤
I like sports. Especially, I like baseball.
正
I like sports, especially baseball.
このエラーを指摘する人は非常に少ない。それは研究者自身がこのエラーの気づいていないからである。これは、私がハワイ大学院時代に論文指導教官から指摘されて知った私のエラーであり、多くの日本人英語学習が日々犯しているエラーである。簡単に言えば、「especiallyは、フルセンテンスの前には置かれない」という規則である。especiallyは、句や節の前に置かれる:
例)I feel tired, especially at school.
例)I feel tired, especially when I'm at school.
I don't like classes Especially, I don't want to speak English can't in
the English class.
しかし、日本人がこのエラーが会話だけでなくライティングでも多い。これは日本語で「特に」という強調語句の使用頻度が非常に高いことが主因となったり、しかも必要のない場面でも「特に」を連発する人が少なくないためだ。negative L1
transferの一種と考えて良い。「変な話だけど」を1分に一度言う人と同じで、あまり使うと強調点がわからなくなるだけでなく、非常に聞き心地が悪く、苛立つ。思わずあら探しをしてみたくなるほど不快感を与えることもある。
日本人英語学習者エラー7
(誤)
My name is Kenta Hosoki.
(正)
My name is HOSOKI Kenta.
これがなぜいけないか疑問に思う人はすでに毒されている。現役の英語教員でこの姓名逆転の自己紹介の仕方にいささかも疑問を持たない方がいたら、それは世間知らずである。このようなへんてこな名乗り方をする英語学習者は、母語が名姓の順である者を除いては世界で日本人だけである。即刻やめるべきであり、これを放置してきた英語教育界は猛省すべきエラーである。この姓名逆転のへんてんこさは、英字新聞を読めば明らかである。スポーツ記事を例に取れば、女子スケートの国際大会では、中国や韓国の選手が、母語の順である姓名の順で表記されているのに対して、日本の選手だけは、Mao Asada のような表記だ。
政治家の名前も同じ、同一記事内で中国や韓国の首脳名は、姓名の順であるのに、我が首相は、Naoto Kanである。これでは日本がアメリカの属国であることを自ら名乗っているようなものである。名前には魂が宿っている。勝手に切り裂いたりひっくり返したりしてはいけない。その点、中国や韓国の人は偉い。アメリカに帰化した人やBruce
LeeやJet Leeのような映画スターや一部の芸能人を除けば、どんな国際的な舞台でも母語の語順を絶対に変えない。韓国人の現国連事務総長もBan Ki-moonと名乗っており、メディアも公式文書でもこのま まである。しかし、アメリカに住んでいるわけでもなく、また絶対アメリカに将来行きそうもない人もみなひっくり返す。
いまから10数年前、小泉政権の際に、国立大学に文科省から通達が発せられ、日本語の語順のままで英文表記することが奨励された。しかし、英語メディアでは、国内外問わず依然とへんてこ順のままである。国際パーティやアメリカの英語の授業で、日本の留学生だけがこのへんてこな自己紹介をするのは私は何度と見てきた。完全な洗脳教育の例としか言えない。やはりアメリカの占領政策は、いまも生きている。このへんてこ順を公式な場で実践した最初の日本人は、明治初期1888年11月30日に日本とメキシコの間で締結された日本メキシコ就航通商航海条約で日本の外務大臣が条約締結書に署名したのが最初であるとされている。それ以来、このへんてこ順がしっかりと守られているのだ。本来、日本では姓名合わせて特定の個人を表す。山田太郎はいても、Taro Yamadaなどいう名前の人はこの世にいないはずだ。ヤマダタロウという6つの音節全体で意味ある単語になるのである。これをタロウヤマダなどと発音するのは、北海道をカイドウホクのように発音するぐらい愚かなことなのだ。数年前から現行の中学校の教科書では、どちらの語順でも紹
介してよいとする記述が出ている。しかし、大学の新入生は、100人中100人が旧態依然としたへんてこな語順で自己紹介する。これは中高の先生がまったく指導していないからに他ならない。たぶん、メディアがまず日本人の英語名の正常化をまずしなければこの事態は改善しないだろう。また、芸能人がテレビでこのへんてこ順の自己紹介をやめない限り、このエラーは消えない。実際にもう化石化(fossilization)している段階であるが、どうかこの文章を見ている人だけでも今日から改善していただきたい。日本人よ、目覚めよ!
日本人英語学習者エラー8
(誤)
Thank you for your listening.
(正)Thank you for listening.
不必要な個所に所有の人称代名詞を付けるエラーがある。もっとも多いのがスピーチやプレゼンテーションの終わりに言う上記の例である。これは研究者の国際学会でも日本人発表者が犯すエラーであること。
Source:
http://blog.livedoor.jp/keg84123/archives/52307551.html